埼玉県越谷市、ICT活用で高齢者の介護予防に成果[ニュース]

埼玉県越谷市、ICT活用で高齢者の介護予防に成果[ニュース]

埼玉県越谷市は、株式会社ベスプラと共同で高齢者向け健康ポイント事業「きらポ」を推進している。
本格導入から約2年が経過し、「65歳からはじめる健康習慣」の普及が進み、介護予防に成果を上げている。

概要

当事業では、中高齢者の健康維持に貢献するスマートフォン向けアプリである「脳にいいアプリ」を用いて、脳トレや歩行、イベント参加などの健康活動に応じて「きらポ(越谷きらきらポイント)」を付与する。
越谷市はコロナ禍以降懸念される高齢者の体力や生きがい低下の対策として本事業をはじめた。
ポイントはキャッシュレス決済のPayPayポイントに交換でき、健康増進と地域消費活性化の両立を狙った施策となっている。

今後の展望

越谷市で本事業を所管する担当者は、「当事業をきっかけに高齢者に関わる事業を集約・周知できた」と述べている。
また、利用者からは「脳トレの種類を増やしてほしい」「健康コラムの配信・熱中症アラートなどの機能があるとよい」と要望が寄せられており、それらを反映したサービス改善に取り組んでいる。
市はポイント交換手段の拡充を検討しており、事業の利用促進をさらに図るため来年度以降の継続にも前向きな意見が出ている。

(執筆:デジタル行政 編集部)