静岡県静岡市、持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューションを導入[ニュース]
![静岡県静岡市、持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューションを導入[ニュース]](https://www.digital-gyosei.com/wp-content/uploads/2025/08/0903main.jpg)
静岡県静岡市の上下水道局は、JAXA認定宇宙ベンチャー・株式会社天地人と契約し、水道DXソリューションを導入した。
背景
近年、上水道における水道管の老朽化を背景に、全国各地で漏水事故が頻発している。
一方で、国内の水道管路のうち約23.6％が法定耐用年数を過ぎているとされており、従来の手法では水道管の点検・維持を実施するには高額な費用を要する。
加えて、広域かつ短期間で水道管の急速な修繕を行うことは難しいと考えられる。
さらに今後は人口減少による料金収入・職員数減少が見込まれ、問題の深刻さは年々増すと予想される。
今回の取り組みでは衛星データを活用して水道に関するDXを進め、課題解決に寄与することが期待される。
導入システム概要
今回導入されたシステムは、「天地人コンパス 宇宙水道局」。
衛星データ活用によって持続可能な水道事業に貢献する水道DXソリューションで、以下の機能を提供する。
・漏水リスク診断に基づいた音聴調査支援
・地域特性に応じて水道管路の更新計画の策定を支援する機能
これまでの事業によって蓄積された自治体所有のデータと最新技術を融合させることによって、新たな視点で、音聴調査や更新計画などのアプローチを進歩させることが期待されている。
（執筆：デジタル行政 編集部）