兵庫県姫路市、AI音声認識ソリューションの利用を子育て支援室から福祉部門へ拡大[ニュース]

兵庫県姫路市、AI音声認識ソリューションの利用を子育て支援室から福祉部門へ拡大[ニュース]

2025年3月、兵庫県姫路市は「AmiVoice Communication Suite」の活用について、子育て支援室および福祉部門全体へと拡大した。
「AmiVoice Communication Suite」は、株式会社アドバンスト・メディアが提供するAI音声認識ソリューション。

導入経緯概要

従来、行政機関への相談は電話で行われることが多く、相談内容の記録作成に職員の時間が多く費やされていた。
これによって支援検討の時間の圧迫・時間外労働の増加が起き、記録作業の簡略化が喫緊の課題となっていた。
また、記録作業は通話中に書いたメモから作成することが多く、担当者以外の職員が相談内容を把握することが難しいという課題もある。
姫路市では、2024年1月から2月にかけて、通話内容を自動でテキスト化し、記録作業の負荷を軽減する目的で「AmiVoice Communication Suite」を用いた実証実験を実施していた。

導入の効果

システム導入によって、記録作成に要する残業時間が従来は月平均16時間だったところが月平均5.5時間まで短縮された。
また、記録の質も向上したほか、年休取得率についても月平均0.7日から月平均1.6日に改善。
これらの成果からシステム導入の効果が評価され、利用対象業務を子育て支援室と福祉部門に拡大し、2025年3月から本稼働を開始した。

(執筆:デジタル行政 編集部)