東京都江東区医師会、在宅医療推進で医療DXの導入を決定[ニュース]

東京都江東区医師会、在宅医療推進で医療DXの導入を決定[ニュース]

東京都の江東区医師会は、オンライン診療を含む医療DXの導入を決定し、患者が診療を受けやすい環境構築に踏み切った。高齢化による在宅医療や、24時間体制の診療を実現するため、在宅医療の推進を強化する。

医療DX推進の背景

東京都江東区では、近い将来の高齢化率の上昇に備えた医療体制の強化を推進している。24時間体制で切れ目のない在宅医療を実現することで、区民が住み慣れた地域で医療が受けられる未来を目指す。

今回導入する医療DXは、株式会社レイヤードが提供する電話自動応答システム「Iver(アイバー)」とWeb問診「Symview(シムビュー)」だ。両システムを導入することで医師の負担を減らし、患者へ適切な診療を提供する。

各システムの特徴

電話自動応答システムIverは、患者ごとに自動で音声案内を行う。コールセンターのように電話の転送やSMS送信も可能。曜日や時間帯ごとのカレンダーを活用して、転送先の電話番号を設定することも可能だ。夜間や休日など、医師が不足している時間帯は、適切な自動転送を実現して、患者を待たせることなく診療ができる。

Web問診Symviewは、スマートフォンで問診入力とオンライン診療が可能だ。入力された問診情報を確認した上で、主治医や副主治医がオンライン診療を実施する。Web問診を活用することで、夜間休日当番の医師へ患者情報を共有できる点がメリット。患者の家族は、経過観察情報や診察後の容態変化を主治医に連絡できる。

両システムを活用することで、在宅医療の実現を可能にする。24時間体制で患者に対応し、地域全体でケアに励む。

(執筆:デジタル行政 編集部)