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大阪府、オンライン医療支援プラットフォームDoctors Station®を導入[ニュース]

大阪府、オンライン医療支援プラットフォームDoctors Station®を導入[ニュース]

大阪府は、デジタルヘルスサービスの開発支援、流通・販売、医療連携型オンライン医療支援プラットフォームをワンストップで提供するドクターズ株式会社のオンライン医療支援プラットフォームDoctors Station®を導入し、月間150,000名規模のオンライン診療に対応した運用を開始したことを発表した。

本取り組みは、大阪府が令和4年8月3日に開始した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の若年軽症者オンライン診療スキームに対するものである。

新型コロナウイルス感染症の第7波の到来を受け、1日の新規感染者数が2万名を超え、感染拡大が続いている大阪府では、府内在住の20~49歳の若年軽症者を対象として、抗原定性検査キットによる判定を推し進めるとともに、陽性判定となった場合には、無償でオンライン診療が受けられるしくみを開始している。比較的重症化リスクの低い若年層が、医療機関の発熱外来を受診せずに、無償でオンライン診療が受けられるようにすることで、重症化リスクの高い高齢者や子どもの受診機会を確保することが目的。

この目的を達成するため、大阪府はドクターズとの業務委託契約を締結し、ドクターズのオンライン医療支援プラットフォームであるDoctors Station®を活用して、陽性判定後の初期相談から、オンライン診療のアレンジメント・予約、そしてビデオ通話によるオンライン診療~処方箋の送付および処方薬の配送という全ての流れをワンストップで行うしくみを整えた。

Doctors Station®は、医療セキリュティやコンプライアンスに準拠したクラウドシステムをベースとした、下記の3つの特長を一括で提供するオンライン医療支援プラットフォーム。

【Doctors Station®の特長】
(1)オンライン診療やオンライン医療相談の経験豊富なエキスパート医師をはじめとした看護師・薬剤師等の医療チーム
(2)多数のオンライン診療対象患者に対応可能な可用性・拡張性の高い医療DXプラットフォーム
(3)新型コロナウイルス感染症をはじめとする様々な疾患や診療科に柔軟かつ迅速に対応可能な医療運用オペレーション
※オンライン診療は医療機関との連携により実施している

Doctors Station®は、これらの特長を持った様々なオンライン医療支援サービスを、自治体や企業等の要望に合わせてカスタマイズして提供することが可能で、今回の大阪府の取組みにおいても、本スキームに合わせたカスタマイズを行った上で、短期間でのスピーディな立上げと、安定した運用を実現した。今後は、Doctors Station®をベースとして、他の自治体に対しても、個別のニーズに合わせた最適なオンライン診療スキームを構築し、運用を行っていく予定。

日本国内では現在も、新型コロナウイルス感染症に対する診療体制構築は、様々な背景から医療専門職の迅速かつ継続的な確保が難しい状況。ドクターズは、新型コロナウイルス感染症の患者のみならず、地域医療の最前線で医療に当たっている医療従事者、保健所等の自治体・行政機関で働く人々のため、エキスパート医師をはじめとした独自医療ネットワークと連携したオンライン医療支援プラットフォーム「Doctors Station®」を駆使して、様々な自治体や企業等への提供を行っていく予定。

(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)