長野県大町市、デジタルギフトボックスによる子育て応援事業を2年連続実施
長野県大町市は、2025年度の独自子育て支援策「大町市おうち子育て応援事業」において、モノとデジタルを融合させた子育て応援ギフト「Happy Kids Box」の提供を2年連続で決定した。
前年度の受給世帯アンケートで約8割が満足と回答した実績を踏まえ、ラインナップを一部見直して継続する形となる。
家庭保育世帯への独自支援策を展開
大町市が実施する「大町市おうち子育て応援事業」は、保育所等の施設を利用せず自宅で子どもを養育する家庭を対象とした市独自の支援施策である。
2025年度は、年度末時点で1歳または2歳になる児童を養育し、基準日までの直近1年間で保育所等の入所期間が120日未満のご家庭に対し、1人あたり2万円相当の「Happy Kids Box」を贈呈する。
なお、本事業は長野県が2024年度に新設した「子ども・子育て応援市町村交付金」を活用している。
モノとデジタルを組み合わせたハイブリッド型ギフト
「Happy Kids Box」は、育児グッズとデジタルギフトを組み合わせた先進的な支援形態となっている。具体的には、おもちゃ2種類、クレヨン、スタイと、デジタルギフトボックス「大町市 Happy Kids eGiftカード」の計5点を、オリジナルデザインのギフト缶に詰め合わせた構成だ。
スチール缶を採用することで、支援終了後も思い出の品を保管できる特別なボックスとして長く活用できる設計となっている。
前年度アンケートを反映したラインナップ改善
2024年度に「Happy Kids Box」を受け取った家庭へのアンケートでは、全体の約8割から満足との評価を得た。一方で、「子どもが少し大きくなっても楽しめる長く使えるおもちゃが欲しい」という要望もあった。
こうした反応を踏まえ、2025年度版では対象年齢がやや高い知育玩具を新たに追加するなど、利用者ニーズを反映したラインナップ変更を行っている。
140種類以上から選べるデジタルギフト
「大町市 Happy Kids eGiftカード」は、カードに印字された二次元コードをスマートフォンで読み込んで所定のアンケートに回答することで、デジタルギフトと交換できる「ギフトポイント」を即時に受け取れる仕組みとなっている。
保有するギフトポイント内であれば、複数のギフトを組み合わせて受け取ることも可能であり、各家庭のニーズに柔軟に対応できる点が特徴だ。
子育て支援策の変化とデジタル技術の活用
自治体による子育て支援として、従来は汎用的な商品券や現金給付が主流だったが、より支援の目的に直結する給付内容の設計に取り組む自治体が増加している。
一方で、施策実施には給付内容の企画選定や手配など、自治体に相応の運用リソースが求められるため、担当者の業務負荷軽減と効率的な運用が可能で、対象住民の満足度向上にも寄与するソリューションが必要とされている。
大町市の取り組みは、デジタル技術を活用しながら地域との繋がりも大切にした先進的な事例として、他自治体の参考となる可能性を持っている。
(執筆:デジタル行政編集部)