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島根県江津市の子育て支援事業「ごうつベイビーボックス」3年連続実施

島根県江津市の子育て支援事業「ごうつベイビーボックス」3年連続実施

島根県江津市は、2025年(令和7年度)も市独自の子育て支援事業「江津市ベイビーボックスプレゼント事業」を実施する。本事業は2023年から3年連続となり、市内で出生届を提出した家庭に子育て支援ギフト「ごうつベイビーボックス」を贈呈する取り組みとなる。

第1子・第2子で異なるギフト内容を提供

2025年版の特徴は、第1子と第2子以降でギフト内容を一部変更している点である。新しく生まれた子どもひとりひとりの誕生を祝う思いから、第2子以降にはスプーンやフォーク、スープマグを追加しました。また、ストローマグやベビーシューズは第1子と第2子以降異なるカラーで提供される。

デジタルギフトボックス「ごうつベイビーeGift」は、第1子が1万円分、第2子以降が2万円分に設定されている。第1子と共用できるアイテムの重複を避け、各家庭が必要なギフトを柔軟に選択できる設計となっている。

江津市独自の子育て支援の特色

本事業は、お子さんの健やかな成長と安心して子育てのできる環境作りを応援する目的で実施されている。2025年版は、同年10月1日以降に出生届を提出された江津市内在住の家庭が対象。

ギフトボックスには、ベビー服やおもちゃ、マザーバッグなど、生後間もない時期から活用できる実用的なアイテムと、カードタイプのデジタルギフト「ごうつベイビーeGift」の詰め合わせとなる(1人当たり5万円分)。フィンランド政府の「ベビーボックス」制度に着想を得た企画となり、市内の子育て家庭を地域全体で見守る思いが込められている。

一部のギフトには江津市に拠点を置く企業の商品を採用しており、地域とのつながりも大切にされている点が特徴。トートバッグには「HELLO! Gotsu Baby」の刺繍が施され、愛着を持って使用できる工夫が凝らされている。

デジタルとモノを組み合わせたハイブリッド型

ごうつベイビーeGiftは、カードの二次元コードをスマートフォンで読み込み、アンケートに回答すると即時にギフトポイントを受け取れる仕組みとなっている。育児関連ブランドや飲食店、書店、コンビニエンスストアなど約900種類のデジタルギフトから選択でき、各家庭のニーズに合わせた活用が可能。

本事業は「地方創生応援税制」(企業版ふるさと納税)の対象事業であり、市内に拠点を置く企業からの寄附を活用して実施されている。

モノとデジタルを組み合わせたハイブリッド型のギフトボックスにより、江津市は出産直後から育児期にわたる継続的な支援を推進している。

(執筆:デジタル行政 編集部)