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東京都大田区で旅先納税®がスタート

東京都大田区で旅先納税®がスタート

大田区が旅先納税®を導入し地域活性化を推進

東京都大田区は2025年11月13日より、ふるさと納税の新しい仕組みとなる「旅先納税®」を導入した。旅行や観光と組み合わせた寄附の形態により、区の魅力発信と地域経済の活性化を目指している。返礼品として発行される電子商品券「大田区はねぴょんギフト」は、区内の飲食店や宿泊施設など16店舗で利用可能となる。

大田区における旅先納税®の特徴

大田区の旅先納税®は、スマートフォンから簡単に寄附ができる仕組みとなっている。寄附額の30%に相当する電子商品券を即座に受け取れる点が特徴。

旅行前や観光中にクレジットカード決済で寄附を行い、その場で返礼品を受け取ることができる。旅先納税公式ホームページまたは加盟店に設置された二次元コードから寄附サイトへアクセスできる。

大田区は羽田空港を有し、多くの観光客が訪れる地域。今回の導入により、交流人口の増加と地場産業の発展が期待されている。

大田区はねぴょんギフトの利用方法

大田区はねぴょんギフトは、5,000円から1,000,000円までの寄附額に応じて、1,500円から300,000円まで全8券種が用意されている。アプリのダウンロードは不要で、会計時に1円単位での利用が可能。

決済方法は加盟店ごとに二次元コード認証とgiftee STAMPの2種類がある。二次元コード認証では、スマートフォンで店舗の二次元コードを読み取り、使用金額を入力する。giftee STAMPでは、利用者が金額を入力した画面に店舗スタッフが電子スタンプを押印する。いずれの方法も支払い完了時に消し込み処理が行われ、不正利用は防止される仕組みである。

大田区の寄附金使途と今後の展開

大田区への寄附金は、勝海舟基金や子ども生活応援基金、産業のまち未来基金など12の使途から選択できる。観光魅力発信事業やスポーツ振興事業なども対象となっており、寄附者の意向を反映できる。

電子商品券の利用期限は寄附日から180日間で、加盟店は今後順次拡大される予定。この取り組みは、株式会社ギフティが提供する「e街プラットフォーム®」の活用によるもので、東京都内では品川区に続き2自治体目の導入となる。全国では116自治体が同システムを採用している。

大田区の旅先納税®は、訪れる人々に区の魅力を体験してもらいながら、地域経済への貢献を実現する取り組み。観光と地域貢献を両立させる新しい仕組みとして注目されている。

(執筆:デジタル行政編集部)