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【岡山県矢掛町】小型GPSを内蔵した靴による認知症見守りを実施[先進事例]

【岡山県矢掛町】小型GPSを内蔵した靴による認知症見守りを実施[先進事例]

岡山県矢掛町は、令和元年度から小型GPS内蔵靴による見守り支援の促進を行っている。

今まで、持ち運びできるペンダント型のGPSを使った認知症高齢者等の見守りを実施していた。しかし、利用者が持ち歩くことが難しい、現場の介護職員やスタッフなどが利用者に勧めにくいなどの課題があった。

課題解決に小型GPSを内蔵した靴を使用

小型のGPSを内蔵した靴による見守り方法に変更することで、課題解決が期待できる。

対象者がGPSを内蔵した靴を履くことで、位置情報をもとに家族や介護スタッフが対象者を捜索できる仕組みだ。これにより行方不明になった際対象者を早期に発見できるため、対象者と家族の安心につながっている。

利用者からは「今まで散歩に行ったまま帰って来ないことがたびたびありましたが、GPS内蔵靴の利用を開始してからは、無事発見できるようになりました。これからもこの靴を履いてもらうようにします。」と、前向きな意見を頂いている。また、必要に応じて警察に情報を提供できるため、捜索の手掛かりとしても活用される。

補助金支援制度も実施

矢掛町は、認知症の人が安心して出歩くことができる地域づくりを目指している。

認知症の人の生命と安全の確保、及び介護者の介護負担を軽減することが目的だ。 そのため、小型GPSが内蔵された靴の購入における費用の一部 補助(償還払い)を実施している。

【参考情報】

人口:1.4万人

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)