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北上市、保育総合ICTサービス「ルクミー」を導入[ニュース]

北上市、保育総合ICTサービス「ルクミー」を導入[ニュース]

岩手県北上市は、市が運営する保育所6施設・療育センター1施設の計7施設へ、ユニファ株式会社が提供する保育施設向け総合ICTサービス「ルクミー」を導入し、2022年7 月から順次運用を開始したことを発表した。「ルクミー」シリーズには、ヘルスケア、フォト、ICTと3つのカテゴリ・全12のサービスがある。

北上市は、市のプロジェクトとして行政サービスの変革を目指し、全庁をあげて市民視点と現場視点によるICT利活用に取り組んでいる。特に保育現場では記録業務の負担が大きいうえに、新型コロナウイルス感染症の影響も受け、さらに現場の業務負担が増えていた。

保育の現場でICTをうまく活用しながら、保育者の労働環境を改善し、保育の質の向上を目指すだけでなく保護者の利便性の向上を図るため、導入に至った。

■導入サービス
(a)記録・確認業務の負担軽減
・ルクミークラスボード
 クラス運営に必要なさまざまな情報を一元管理できるサービス。連絡帳と登降園と連携することで、体温・睡眠・食事・排便などの記録、お迎え予定などが記録される。
・ルクミー連絡帳
 保育施設と保護者の連絡をスムーズにするツールサービス。体温や食事などの記録はクラスボードから自動で転記。
・ルクミーおたより
 保育施設からのおたより・お知らせを保護者へ確実にスピーディに一斉送信できるサービス。
・ルクミー園児メモリー
 園児の基本情報や成長記録、発達記録などを一元管理できるサービス。
(b)写真を使った保育の振り返り
・ルクミーフォト
 専用アプリで撮影すると、写真のアップロードやクラス分け、販売、決済、プリントまで自動化される写真販売サービス。
・ルクミードキュメンテーション
 ルクミーフォトと連携し、保育の振り返りを手間なく行えるサービス。
(c)園・施設の運営支援
・ルクミー登降園
 園児の登降園時間を記録・管理するサービス。

■ルクミーについて
保育者の業務は、子ども達の登降園管理やお昼寝(午睡)時の見守り、保育日誌や保育計画の作成、保護者や自治体へ提出する書類作成、保育者のシフト管理まで、非常に多岐にわたる。加えて、保育者が作成しなければならない書類の多さや保育の周辺業務、補助業務でのICT化が進んでいないことが、保育者が多忙である要因だと指摘されている。

「ルクミー」シリーズは、データ連携を強化し、登降園状況や検温、睡眠、食事、排便などのデータや、ルクミーフォトで撮影した写真が自動で集約され、帳票や連絡帳へ自動転記される。これにより、保育関連業務をDXし、業務負荷の大幅な削減を実現し、保育者の心と時間のゆとりの創出を目指す。また、創出できた時間によって保育者にとって重要な子どもと向き合う時間を増やし、写真ドキュメンテーション作成機能の提供により、保育者同士で子どもたちの成長に関する気づきをさらに共有しやすい環境を作り、豊かなコミュニケーションを増やすことで、保育者のやりがいの創出や保育の質の向上にも貢献する。「ルクミー」シリーズの累計導入数は13,000件を超えており、全国56か所の自治体へ導入されている。

▼保育総合ICT・研修サービス「ルクミー」
https://lookmee.jp/

■ユニファについて
ユニファは、保育・育児関連の社会課題解決を目指す“Childcare-Tech”領域のスタートアップ。「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)に、IoTやAIを活用した保育支援サービス「ルクミー®」を開発・提供している。「スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®」構想を通じて、子育てしながら働きやすい豊かな社会作りに貢献している。

「スマート保育園」は、2021年グッドデザイン・ベスト100 および特別賞であるグッドフォーカス賞〈新ビジネスデザイン〉を受賞した他、「ルクミー」は社会にとって有益なクラウドサービスに贈られる「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2021」の社会業界特化系 ASP・SaaS 部門において先進技術賞を受賞している。また、「ユニファ」は2017年にStartup World Cup初代チャンピオンに選出された他、2021年には J-Startup にも選出された。

(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)