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高知市、日本全国の1766名に地方移住への意識調査を行った結果を公開[調査データ]

高知市、日本全国の1766名に地方移住への意識調査を行った結果を公開[調査データ]

高知市は9月21日、日本全国の20~60代の男女1766名に対し、地方移住への意識調査を行った結果を公開した。

これまであまり語られてこなかった移住ミスマッチ問題と真剣に向き合うべく、高知市では下記の条件の元、意識調査を実施した。

【調査対象】全国の20代-60代以上 男女 合計1766名
※移住に関心がある全国の20代-60代以上 男女500名(年代男女各50名 )含む

【調査方法】インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)

【調査期間】2021年8月10日(火)~8月18日(水)

今回の調査結果を受けて、高知市では次の項目をトピックスに挙げている。

・3割が地方移住に関心あり
・特に若年層の移住への関心が高い
・地方移住への関心は勤務体制での意識差はわずか
・地方移住への関心は男性の方が高い
・コロナ禍で移住への関心が高まったのは3割
・地方移住へ関心が高まる単身者
・地方移住をしたいと思った理由・移住を決めた理由 ー実際に地方移住をした方の声
・移住をした人の幸福度は高い傾向
・移住で不安に感じることは情報収集が難しいことも
・お試し移住制度は“滞在型”が人気
・今後増やしたい時間は「家族との時間」


■ 3割が地方移住に関心あり
Q.地方移住をする予定はありますか?(単一選択式、1766名)
地方移住への関心度を問う調査では、「地方移住に関心はあるが、検討に至っていない」と答えた方が18.5%、「地方移住に関心があり、情報収集をしている」と答えた方が3.5%、「地方移住する予定だ」と答えた方が2.0%という結果になり、合計約3割の方が地方移住済・地方移住に関心があることがあることがわかった。

■ 特に若年層の移住への関心が高い
地方移住済または地方移住に関心があると答えた552名を年代別に見ると、年代が低くなるほど地方移住への関心が高いことがわかった。最も移住への関心が高いのは20代(21.8%) 、移住への関心が最も低いのは60代以上(13.6%)とという結果になり、60代以上と20代で比べると1.6倍の差があることがわかった。検討層では、20代(7.4%)と僅差で30代(7.9%)が最も多い結果となった。

関心層=「地方移住に関心はあるが、検討には至っていない」
検討層=「地方移住に関心があり、情報収集している」「地方移住する予定だ」
移住済=「地方移住をした(2020年以降)」「地方移住をした(2020年以前)」

■ 地方移住への関心は勤務体制での意識差はわずか
地方移住済または地方移住に関心があると答えた552名を勤務体制別に見ると、リモートワークが多い方で「地方移住への関心がある」と答えた方は22.2%、出社勤務が多い方で「地方移住への関心がある」と答えた方は20.9%という結果になり、リモートワークが多い方と出社勤務が多い方での移住への関心差は僅かであることがわかった。一方で、リモートワークが多い方で「地方移住を検討している」と答えた方は12.5%、出社勤務が多い方で「地方移住を検討している」と答えた方は5.9%という結果になり、リモートワークが多い方は出社勤務が多い方と比べて地方移住を検討している方の割合が高いことがわかった。

■ 地方移住への関心は男性の方が高い
地方移住済または地方移住に関心があると答えた552名を男女別に見ると、「地方移住へ関心がある」と答えた女性は16.3%、男性は21.3%、「地方移住を検討している」と答えた女性は4.7%、男性は6.5%、「地方移住をした」と答えた女性は6.5%、男性は8.1%と、関心層・検討層・移住済層すベてにおいて男性の割合が高いことがわかった。

【高知市による考察】
高知市でも移住者数は増えており、なかにはコロナによる環境の変化がきっかけの方もいらっしゃいました。テレワークの方からの相談は増えてきているものの、現状は勤務体制による差異はあまりないように感じます。高知市へ移住した人の年代も以前は20〜40代が全体の約70%だったのに対し、今は約80%を占めており、地方移住の若年化を感じています。

■ コロナ禍で移住への関心が高まったのは3割
Q.コロナ前後で地方移住に対する関心の変化はありましたか?(単一選択式、500名)
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名に対し、コロナ前後での地方移住への関心の変化について調査をしたところ、コロナ禍で「地方移住への関心が高まった」と答えた方が3割弱、変化はないと答えた方は7割弱という結果になった。

■ 地方移住へ関心が高まる単身者
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名に対し、コロナ前後での地方移住への関心の変化について同居家族別に見ると、「コロナ禍で地方移住への関心が高まった」と答えた一人暮らしの方は41.7%、友人と暮らしている方は75.0%、家族で暮らしている方は28.3%、夫婦で暮らしている方は20.0%と、家族や夫婦で暮らしている方に比べて単身者の方が地方移住への関心が高いことがわかった。

■ 地方移住をしたいと思った理由・移住を決めた理由
Q. 地方移住をした(したいと思った)理由を教えてください。(複数選択、n=500)
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名の「地方移住をしたいと思った理由」を調査したところ、1位は「ゆとりのある生活をしたい」、2位は「自然の多い環境で生活したい」、3位は「人が少ない安全な地域へ行きたい」、4位は「家族や友人の近くで生活したい」、5位は「テレワークなど働き方の変化」という結果になった。移住を決めた理由では、1位は「家族の変化」、2位は「仕事の変化」、 3位は「生活の変化」、4位は「経済的変化」、5位は「価値観の変化」、6位は「コロナの影響」となり、少なからずコロナ禍である現状が地方移住への意識に変化をもたらしていることが伺える結果となった。

ー 地方移住をした方のコメント ー
「コロナ禍では、人との接触が少ないため地方移住は安心できる(鹿児島県、製造業、20代男性)」

「地方でも可能な仕事をわざわざ都会で行う事はないと思う。職種にもよると思うが、経理等の仕事は地方で充分と思う(山口県、製造業、40代男性)」

「理想と現実のギャップをどのように埋めるかが大事だと思います(沖縄県、建設業、40代男性)」

「交通便があまりよくないが、のんびりと暮らせる。知らない土地だとどこがいいのかわからないなどの立地の良さなどもあるので、相談相手がいると良いと思う(熊本県、情報通信業、20代女性)」

「自然が好きで人混みが嫌いなのでとても居心地良いです。都会にも魅力はありますが、都会には無い豊かさがあるのに気づけて良かったです(奈良県、製造業、30代女性)」

「これから過ごす時間を考慮することが大事だと思います。年齢を重ねると大事なことが変わるので。医療とか生活の利便性がとても大事になると思います(山梨県、卸売業・小売業、60代女性)」

「田舎暮らしは目的があれば充実した生活が楽しめると思う。自分の価値観に合うかどうか、十分にリサーチして決定すべきだ。私にとってはこの田舎はとても恵まれた環境だと満足している(岐阜県、医療福祉、60代女性)」

■ 移住をした人の幸福度は高い傾向
Q. あなたの主観で、あなた自身の幸福度について教えてください(単一選択、n=500)
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名の幸福度を調査したところ、地方移住に関心がある方で「幸せだと思う」と答えた方は55.8%、地方移住を予定している方は40%、すでに地方移住をした方は63.5%という結果になり、移住をした方の幸福度が最も高いことがわかった。

■ 移住で不安に感じることは情報収集が難しいことも
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名に対し「地方移住を検討した際に不安に感じること」について調査したところ、「交通の利便性」「人付き合い」「医療の充実」の順位が高いのに対し、実際に地方移住に関して情報収集をしたことがある方206名に「重視して情報収集したこと」を聞くと、それらの順位が低い結果となり、「交通の利便性」「人付き合い」「医療の充実」については情報収集が難しいことが伺える結果となった。

■ お試し移住制度は“滞在型”が人気
Q. あなたが利用した、または利用したいと考えている「移住支援制度」を教えてください。(複数回答、n=53)
移住支援制度を活用したことがある/活用を検討している方53名に、「利用した/利用したいと考えている移住支援制度」について調査したところ、「補助金を活用した滞在」が1位、「お試し滞在施設の活用」が2位となり、滞在型のお試し移住制度が上位を占めました。年代別に見ると20代の利用意向が高く、60代以上の利用意向が低い傾向にあることがわかった。

Q.あなたが利用してみたいと思う「移住支援制度」を教えてください。(単一回答、n=500)
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名に対し「利用してみたいと思う移住支援制度」について調査したところ、補助金制度への関心が最も高く、次いで「お試しで、その土地の暮らしを体験できる制度」「お試しで暮らしながら、その周辺で自分に合う土地を探す制度」に関心が高いことがわかった。

■ 今後増やしたい時間は「家族との時間」
Q.あなたは、今後どんな時間を一番増やしたいですか?(単一回答、n=500)
地方移住へ関心がある/地方移住をしたと答えた方500名に対し「今後増やしたい時間」について調査したところ「家族との時間」が1位になった。20代は「恋人との時間」、30代は「家族との時間」「仕事の時間」、40代と50代は「一人の時間」、60代は「趣味の時間」が、他の年代と比べると多いことがわかった。エリア同士で比較すると、九州沖縄は「家族との時間」、近畿は「趣味を楽しむ時間」、北陸甲信越は「一人の時間」、東海は「恋人との時間」、関東は「仕事をする時間」、北海道東北は「友人との時間」が他のエリアに比べて割合が高いことがわかった。

(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)