長崎県壱岐市、観光振興を目的とした「旅先納税®」を開始
「旅先納税®」による観光促進の新展開
長崎県壱岐市は、株式会社ギフティ（本社：東京都品川区）が提供するデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム®」を採用し、長崎県内で初となる「旅先納税®」を導入した。これにより、2025年10月20日より「旅先納税®」が開始され、返礼品として電子商品券「壱岐たびPay」の発行を開始した。本システムの導入は、全国で115自治体目となる。
「壱岐たびPay」による新たな体験型納税
壱岐市が実施する「旅先納税®」は、旅行者が旅前・旅先でスマートフォンから簡単に寄附できる仕組みである。寄附額の30％分にあたる電子商品券「壱岐たびPay」を即時に受け取ることができ、市内加盟店で利用できる。「壱岐たびPay」は2025年10月20日時点で67店舗に導入され、飲食店や宿泊施設などで利用可能である。寄附額は5,000円から1,000,000円まで対応し、返礼品として1,500円から300,000円までの全7券種が発行される。
利用方法と決済方式
寄附は「旅先納税®公式ホームページ」または加盟店掲示の二次元コードからアクセスし、クレジットカード決済で完了する。決済方法は「二次元コード認証（静的MPM方式）」と「giftee STAMP」の2種類を採用している。いずれもスマートフォン操作で完結し、利用時に「消し込み」処理が行われるため、不正利用を防止する仕組みとなっている。
寄附金の活用目的
壱岐市は寄附金の使途として、以下の7項目を設定している。
- 働く人が稼げる島づくり
- 安心して健康に暮らせる島づくり
- 子育てと学びの島づくり
- 地域の価値と新しい人の流れを創出する島づくり
- 安全で持続可能な社会基盤を整える島づくり
- デジタル行政を推進する効率的な島づくり
- 「一緒に前へ、壱岐新時代へ」を掲げたまちづくり（おまかせ）
これらを通じ、壱岐市は人と自然、テクノロジーが融合した持続可能な地域社会の実現を目指している。
事業概要
- 導入先：長崎県壱岐市
- 事業名：壱岐市旅先納税
- 提供開始日：2025年10月20日
- 加盟店数：67店舗（2025年10月20日時点）
- 利用期限：寄附日から365日間
- 寄附金額と返礼品：5,000円〜1,000,000円（1,500円〜300,000円分の「壱岐たびPay」）
（執筆：デジタル行政 編集部）