広島県江田島市、乗り合い文化を活用した「助け合い交通」を開始[ニュース]

広島県江田島市、乗り合い文化を活用した「助け合い交通」を開始[ニュース]

広島県江田島市は株式会社パブリックテクノロジーズの協力を受けて、AIオンデマンド型「助け合い交通」についての実証実験を行う。
今回の取り組みは、江田島市で親しまれる「乗り合い文化」を着想元として、AI配車機能を活用したサービスを行うもの。

背景

広島県江田島市は人口減少・高齢化が進み、島内の人材に限りが出始めている。
市では以前から地域課題解決に向けて、市外の企業や人材との連携や、デジタル技術導入に取り組んでいた。近年は移動困難者の移動手段確保が大きな課題であり、その課題解消方法が求められている。
こうした背景から、利用者やドライバーが助け合える仕組みとして、今回の実証運行が実施されることとなった。

取り組み詳細

「助け合い交通」は利用者の事前予約状況によって運行経路・スケジュールなどを柔軟に決定できるAIオンデマンド型配車システムで、乗り合いを希望する住民と稼働可能なドライバーをマッチングする仕組み。
今回の取り組みでは1〜2ヶ月程度を実証期間とし、パブリックテクノロジーズ提供のアプリに搭載されたAI配車機能を活用して実証実験を行う。
今回は本格導入前の実証実験ということで、無料で実施される。
今回の取り組みによって簡単で効率的に相乗りができる仕組みを構築し、高齢者の外出支援になることが期待される。

(執筆:デジタル行政 編集部)