愛知県名古屋市、AWSコスト管理ツール「srest」を正式導入へ[ニュース]

愛知県名古屋市、AWSコスト管理ツール「srest」を正式導入へ[ニュース]

愛知県名古屋市は、ガバメントクラウド環境において、株式会社メタップスホールディングスによって提供されるツール「srest」を正式導入すると発表した。
本ツールについては2025年3月に実証実験が行われており、請求・検収プロセスの可視化や業務効率化に効果があるとされた。
この結果を受けて、2025年度から市内で本格運用を開始する。

背景

愛知県名古屋市では、業務システムをAWSを基盤とするガバメントクラウド環境へ移行することを推進している。
移行に伴い、システムによってAWSアカウントが分けられていることから、以下の課題が指摘された。

・クラウド費用の全体像を把握することが困難
・費用按分や帳票作成が手作業中心で、検収や支払い業務にかかる工数が大きい
・請求情報の出力はPDF形式のみであることから、集計作業・管理が煩雑

これらの課題を解決するべく、名古屋市は「srest」を活用した実証実験を実施。
短期間で有用性が証明された結果、この度の正式導入が決定した。

ツール概要

「srest」は、複数のAWSアカウントにかかる費用のデータを統合し、継続的な最適化を支援する管理ツール。
部門・システム単位で詳細な分析が可能なダッシュボードを採用しており、企業全体におけるクラウド費用に対する透明性・意思決定の精度を高められる。

(執筆:デジタル行政 編集部)