奈良県奈良市、生活保護業務をDX化[ニュース]
奈良県奈良市では、市役所における生活保護業務について先駆的なDX化を進めている。
市では生活保護業務に関わる申請・調査・支援・情報取得・システム処理など、さまざまなフェーズにおいてデジタル技術活用・業務見直しなどを行うことで、事務のスマート化を実現した。
主な取り組み
今回の取り組みで柱として掲げられた取り組みは以下の4つ。
・資産調査オンライン化
・申告のオンライン化
・RPA導入
・AI支援導入
上記4つを柱として積極的なDXを推進するとともに、会計年度任用職員を効果的に配置することによって、就労支援件数の増加・時間外勤務の削減などの成果が得られた。
成果詳細
生活保護申請に必要な預貯金照会の問い合わせには、従来の方法だと回答までに2週間程度の期間を要していた。
今回、電子照会システムが導入されたことによって、最短3日程度で回答できるようになる。
そのほか、RPA導入によって事務量軽減に加え、ヒューマンエラーも防ぎやすくなった。
AI支援サービスの導入によって、生活保護業務に関連する法令や規則、通知などの検索が容易になったことで、事務作業の効率化も確認された。
今後も奈良市では、市民サービス向上や業務効率化について積極的に推進する方針だ。
(執筆:デジタル行政 編集部)