神奈川県開成町、「こども見守りシステム」を運用開始[ニュース]
神奈川県開成町は、株式会社内田洋行と連携し、2025年5月より「開成町こども見守りシステム」の運用を開始した。
本システムは、2022年度に開成町の単独予算によって「こどもに関するデータ連携・活用調査事業」として実証を開始。その後、2023年度・2024年度の2か年にわたって、こども家庭庁による「こどもデータ連携実証事業」に採択された。
開発目的
開成町は神奈川県内で最も面積が小さいものの、東京から90分の好立地にある。
そのため、学齢期の子どもを持つ世帯の転入が増加しており、町は家庭の情報を完全に把握することが難しくなった。併せて、近年子どもや家庭が抱える問題が多様化・複雑化しており、ケースワーカーや保健師の業務負担が増大している。
開成町では、支援が必要な家庭を判定・可視化できる「こども見守りシステム」の導入によって、これらの問題の早期発見・早期支援を目指す。
システム特徴
本システムでは、職員の操作によって、問題を抱える可能性がある子どもを多面的に把握できる。
福祉や教育分野に点在する子どもに関するデータを個人情報に配慮しつつ収集・連携し、課題ごとに定められた指標によってデータを分析して可視化する。
本システムにおいては、支援対象者の抽出の際に生成AIは使用していない。
(執筆:デジタル行政 編集部)