長崎県大村市、デジタル地域通貨「ゆでぴ」のサービス開始[ニュース]

長崎県大村市、デジタル地域通貨「ゆでぴ」のサービス開始[ニュース]

2024年3月25日、長崎県大村市は独自のデジタル地域通貨である「ゆでぴ」をはじめとした各種サービスの提供を開始した。「ゆでぴ」は市内での支払に利用できるサービスで、地域の助け合い・子育て支援への活用を想定している。

背景

長崎県大村市は、空港や新幹線、高速道路などアクセスに優れることも手伝い、50年連続で人口が増加している。その一方で人同士・人とまちにおけるつながりが希薄になり、生活の上で自助・公助のみに頼らなくてはならない状況が生じつつある。

この問題を解消するため、市は2023年から「しあわせ循環コミュニティ事業」に取り組んでいる。2024年3月には市のポータルアプリである「おむすび。」を入口とし、「地域通貨『ゆでぴ』」「子育て支援アプリ」「地域助け合いアプリ」の提供を開始した。

「ゆでぴ」概要

「ゆでぴ」は、大村市の加盟店における買い物や支払に使用できるデジタル地域通貨だ。名称は公募によって決定し、地域の名物「ゆでピー」に因んで名づけられた。

「ゆでぴ」は株式会社フィノバレーが提供するプラットフォームシステム「MoneyEasy」を採用しており、現金でのチャージのほかイベント参加者への付与や市民間・加盟店間での送金にも対応している。今後は「地域助け合いアプリ」や「子育てクーポン」とも連携する予定だ。

(執筆:デジタル行政 編集部)