兵庫県神戸市、まちづくりに市民の声を生かすためデジタルレターの実証実験を開始[ニュース]

兵庫県神戸市、まちづくりに市民の声を生かすためデジタルレターの実証実験を開始[ニュース]

兵庫県神戸市は、まちづくりに市民の声を生かすため、株式会社はこぶんが開発するデジタルレターツール「ホンネPOST」の活用による実証実験を開始する。

「ホンネPOST」の概要

「ホンネPOST」は、顧客からサービスやイベントに対する感想を、LINEを使って匿名で受け取れるサービスだ。事業者側は、用意した設問に答えてもらう形式のアンケートや対面でのインタビューでは得られない「生の声」を聞くことで、新商品開発やサービス改善につなげられる。

神戸市はこのシステムを行政に応用し、市主催のイベントや施策の効果測定に役立てることを目指す。

今回の実証実験に至る経緯

神戸市は、解決したい地域課題として「次期総合基本計画策定に中高大生の意見を取り入れたいが、接点の少なさから十分に意見収集できない」ことを挙げていた。

神戸市の今期の総合基本計画は、2025年で終期を迎える。次なる総合基本計画策定にあたっては、デジタル技術を活用して多様な世代、性別からの意見を集めたいと考えている。特にこれからの神戸市を担う30代以下の意見を多く収集すると同時に、もっと市政に興味関心を持ってもらいたいと、民間企業からのアイディアを募集していた。

「ホンネPOST」は匿名性があり、若い世代にも広く使われているLINE上で気軽に神戸市に対する意見を投稿できるため、多くのアイディアが集まると期待される。

(執筆:デジタル行政 編集部)