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【自治体でも導入進む】eラーニングの導入効果と注意点[コラム]

【自治体でも導入進む】eラーニングの導入効果と注意点[コラム]

令和4年3月の総務省・自治大学校の調査によるとe ラーニング等を用いた研修を実施した団体は全体の72.2%ほどに昇り、都道府県に限れば 91.5%にあたる43の自治体で実施されているとのことです。

同調査では、実施目的は「新型コロナウイルス感染症等への対応」が、最も高い割合で 65.2%となっており、地方自治体でもコロナ禍をきっかけにeラーニングの導入が進んでいる様子が伺えます。

(令和4年3月自治大学校「地方公務員研修の実態に関する調査」より(PDF))

そこで今回は、地方自治体でも導入が進むeラーニングについて、その導入効果と教育効果を高めるうえでの注意点を解説します。

学習効果を向上させるためのポイントにも触れますので、新しくeラーニングを導入する場合はもちろん、既存システムの活用方法にお悩みの場合もぜひ参考にしてみてください 。

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【目次】

1.eラーニングの導入効果と注意点
・eラーニングの導入で期待できる効果
・eラーニングの導入効果を最大化させるうえでの注意点

2.eラーニングの導入効果を高めるポイント
・実践的な研修と組み合わせる
・受講に関するルールや仕組みを整備する
・学習者の習熟度に応じたフォローアップを行う

3.eラーニングの導入効果を理解して自社の運用に活用しよう

1.eラーニングの導入効果と注意点

eラーニングは、インターネットを利用したオンラインでの学習形態です。企業では、社員のスキルアップを目的とした学習や、人材育成のための社員研修などに活用されています。

こちらでは、eラーニングの導入効果と教育効果を高めるうえでの注意点を解説します。

eラーニングの導入で期待できる効果

管理者 ・ コスト削減が期待できる
・ 学習者の進捗や成績、出席情報を一元管理できる
・ 教材の修正や最新内容へのアップデートが行いやすい
・ 学習者ごとに適切な学習教材を提供しやすい
学習者・ 分からない部分を何度でも復習できる
・ 場所や時間の制約が少なくなる
・ 学習の進捗状況や理解度を把握しやすい
・ マルチデバイス対応によって手軽に取り組みやすい

eラーニングを導入すると、集合研修と比較して企業側は、会場や講師の準備に必要な費用、コンテンツ制作にかかる手間を大幅に削減できる可能性があります。

そのため、対面が必要な従来型の研修にかわって注目が集まっています。

学習者視点では時間や場所、デバイスの制約が少ないため、手軽に取り組みやすくなる効果が期待できるでしょう。学習機会の均等化につながり、研修に対する満足度の向上や積極的な受講による知識の定着が見込めます。

勤務時間が不規則な方に向けた研修や、内定者向けの新入職員研修にも活用されています。

eラーニングの導入効果を最大化させるうえでの注意点

注意点対応策の例
学習者のモチベーション管理に苦戦しやすい・ 成績上位者のランキング表示
・ 学習進捗度に応じたバッジ・認定証の作成
・ 動画やアニメーションを活用した教材の用意
・ スキマ時間を活用しやすい短時間で学習できる教材の作成
学習環境の整備も欠かせない・ スマホやタブレットなどの端末対応
・ 資料や動画教材のダウンロードシステムの整備(オフライン視聴)
実技を伴う学習には向いていない・ 研修内容に応じたeラーニングと集合研修やOJTとの使い分け
・ Webカメラやマイクを活用したライブ配信の実施
導入や制作に一定の知識が求められる・ eラーニングシステムの提供事業者による導入サポートや代行サービスの活用
・ 簡単な操作で教材やドリルを作成できるシステムの選択
質疑応答などのやりとりが難しい・匿名で書き込める掲示板の設置
・管理者側からの積極的なフィードバックの実施
・アンケート機能の活用
学習者同士のコミュニケーションを図りにくい・学習者コミュニティの運営
・ チャット機能や学習履歴の共有機能があるeラーニングシステムの導入
初期費用や月額費用がかかる・ 無料で利用が可能なeラーニングシステムの選択
・ お試しプランの活用
自社に合った研修が作れるか・ 学習目標の明確化
・ オリジナル教材の作成が可能なeラーニングシステムの導入

eラーニングは集合研修に比べて強制力が弱くなりやすく、学習者の自主性が求められるため、モチベーションの維持に苦戦するケースがあります。また、時間や場所にとらわれずに学べることから、集中力の低下も懸念されます。

主な対応策としては、ゲーミフィケーション要素を取り入れることで、学習を楽しみやすくする手法が効果的です。具体的には、成績上位者のランキング表示や学習状況に応じたバッジ・認定証の作成などが挙げられます。

また、eラーニングは指導者と学習者、学習者同士のコミュニケーションの機会を作りにくい側面があります。質疑応答や意見交換が生まれにくいため、集団による相乗効果が期待できなくなる恐れもあります。

気軽に質問ができる掲示板や社内SNSを活用し、コミュニケーションが取りやすい環境を用意しておくのがおすすめです。

2.eラーニングの導入効果を高めるポイント

eラーニングを職員教育に活用する場合、どのような点を意識すれば良いのでしょうか。続いては、eラーニングの学習効果を高めるためのポイントをご紹介します。

実践的な研修と組み合わせる
企業研修にeラーニングを取り入れる場合は、eラーニングでインプットした内容をアウトプットできる機会を用意するのが効果的です。

例えばビジネスマナー研修の場合、新入職員同士や上司とのロールプレイングやディスカッションを行うことで、学習内容の確認ができ知識の定着に役立ちます。

受講に関するルールや仕組みを整備する
eラーニングの効果を最大化するには、学習者の不利益にならないルールや仕組みを整えることも大切です。例えば受講が必須の場合は「就業時間内で実施すること」「22時以降に実施する場合は深夜労働手当を支払う」などのルールを設けると良いでしょう。

受講が任意の場合は「受講しなくても人事評価に影響しないこと」などのルールを用意する必要があります。

学習者の習熟度に応じたフォローアップを行う
多くのeラーニングシステムには、理解度を確認するテスト機能や学習状況の可視化機能などが搭載されています。管理者側はこうした機能を活用し、学習者一人ひとりの習熟度に応じたフィードバックやフォローアップを行うことが重要です。

3.eラーニングの導入効果を理解して自社の運用に活用しよう

いかがでしたか?今回はeラーニングの導入効果や注意点を紹介しました。

eラーニングは、動画コンテンツを活用した高い学習効果や、時間や場所を選ばずに学習できる手軽さから、企業における人材教育のためのツールとして普及しています。

eラーニングの導入効果を確認し注意点を踏まえたうえで、人材育成の課題に応じて導入してみてはいかがでしょうか。

eラーニングシステム「learningBOX」もぜひご検討ください。