千葉県柏市、日本初AIによる悩み相談の実証実験開始[ニュース]

千葉県柏市、日本初AIによる悩み相談の実証実験開始[ニュース]

千葉県柏市は、株式会社ZIAIと提携して「ZIAIモデル/悩み相談AIチャットシステム」を使った実証実験を開始した。

メンタルヘルスの課題と受け皿である行政の人手不足解消を補う取り組みは、日本初となる。

実証実験の背景と概要

日本では、NGOや自治体が悩みの相談窓口を設けている。対面だけでなく、オンライン・電話・チャットなどで相談が可能だ。

しかし、人手不足が深刻化しており、時間を制限しての相談や電話のみの対応も多い。また、悩み相談をうける人材の年齢も高くなっており、今後さらなる人手不足が懸念されている。

株式会社ZIAIでは、2023年5月に全国の10代〜50代のユーザーに向けて相談AIチャットのテストを実施。結果「心が軽くなった」とのコメントや、リピーターが多く確認された。また、公認心理士との相談で得られる満足度と、AIチャットは同等のスコアを記録した。

このことから、柏市はAIチャットが悩み相談として十分な役割が果たせていると判断し、実証実験を行う運びとなった。

ZIAI Model / モデルの概要

ZIAI Modelは、子どもから高齢者までの悩みを持つ個人が、365日24時間いつでも相談できる。悩みには、公認心理士監修の傾聴と共感に特化したAIが相談に乗る。相談者本人の同意を得たうえで、必要であれば支援機関などに自動でつなぐことも可能だ。

 (執筆:デジタル行政 編集部)