高知県、VRを使った空き家対策へ[ニュース]

高知県、VRを使った空き家対策へ[ニュース]

高知県は、空き家対策の一環として、株式会社スペースリーが開発した「スペースリー」(VRクラウドソフト)の導入を決定した。「スペースリー」を導入する自治体は全国で3例目だ。

「スペースリー」導入の背景

少子高齢化の煽りを受け、全国的に空き家は増加傾向にある。

高知県では空き家ポータルサイトや空き家相談窓口を開設し、これまでも空き家対策をとってきた。また、2013年には、高知県の魅力を伝え移住者増加にもつなげたいとして「高知家」というプロジェクトを立ち上げた。これらの取り組みが実を結び、ここ10年で移住組数は約10倍に増えている。

移住者をさらに呼び込み空き家に住んでもらうことを期待して、県が今回導入を決定したシステムが「スペースリー」だ。

導入後の展開

360度VRを簡単に制作できる「スペースリー」を活用して、移住ポータルサイト上でのVR内覧を可能にする。現在県内の11町村で物件の掲載準備を進めており、これからさらに拡大する予定だ。導入により、移住希望者へ質の高い住まい探しの支援が可能となる。

既に導入している2県では、物件の問い合わせ数が増加し、県外からの問い合わせも増えた実績がある。高知県は、県への移住者増加、並びに空き家対策として「スペースリー」が一役買うことへ期待を寄せている。

(執筆:デジタル行政 編集部)