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石川県、スマホで完結する登山届を制作[ニュース]

石川県、スマホで完結する登山届を制作[ニュース]

石川県および石川県警察は、山岳遭難者の捜索・救助の際に用いられる「登山届」に関して「山岳遭難事故防止に向けた相互協力に関する連携協定」を締結した。

協定内容

今回の協定締結を受けて石川県は、スマートフォンで登山届を提出できる仕組みを構築した。登山地図GPSアプリである「YAMAP」を利用して「登山計画」を作成し、アプリに提出するだけで、紙の登山届と同等の物として警察に受理される。北陸地方においてスマートフォンアプリと登山届を連携させた仕組みが導入される事例は初となる。

背景

石川県はYAMAPの活動日記が2022年は17000件を超えており、多くの人が山を訪れていることが分かる。それに加えて、石川県における山での遭難件数は年々増加しているため、遭難防止のための対策が要求されている。登山者は通常、書類に登山計画を記入して登山口にある登山届用のポストへ提出するか、警察へ登山計画を事前に提出することが求められている。だが、訪れる人が少ない低山では登山届ポスト自体がないことや、低山だからという油断から登山届が提出されないことなどがあり、遭難時の捜索のための情報が警察に届かないことがあった。今回の取り組みは、スマートフォンから提出できるようにすることで登山届提出のハードルを下げる狙いがある。

(執筆:デジタル行政 編集部)