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熊本市、学校体力テストデータ集計管理分析システム『DOSA SCHOOL』を導入 [ニュース]

熊本市、学校体力テストデータ集計管理分析システム『DOSA SCHOOL』を導入 [ニュース]

熊本市は、一般社団法人スポーツ能力発見協会が提供する学校体力テストデータ集計管理分析システム『DOSA SCHOOL』を導入した。DOSA SCHOOLの利用により「児童生徒の運動意欲・能力・実施率向上」「教職員の負担軽減」「家庭との連携」が可能となり、既存の学校体力テストのDXを推進する。


『DOSA SCHOOL』は、教育委員会、学校、家庭をつなぐ学校体力テストデータの集計分析システム。子どもたちがタブレット型端末で入力した体力測定記録は、自動で教育委員会、学校内のデータとして集計/分析され、子ども/保護者には瞬時に体力測定結果のフィードバックが届く。これまで紙を中心としたアナログな体制から、IT/ICTを活用した体制をつくり教育委員会/学校での作業軽減の実現と子ども/保護者への有益なフィードバックから子どもたちの体力向上をサポートするサービスとなる。

分析された結果は平均との比較だけでなく、児童生徒各々の長所短所を明確化、特徴を活かせる「向いているスポーツ」が即座にフィードバックされる。長所短所の明確化が児童生徒の新たな発見になり「向いているスポーツ」の複数提示が新たなスポーツとの出会いの“キッカケ”を創出する。また、一人一人に運動能力を高める方法(運動遊び)が表示され、個別最適化された取り組みが可能となり、児童生徒が自分の課題に対して主体的に取り組むことを促す。

地方自治体として、児童生徒のタブレット型端末を活用した学校体力テストのデジタル化は、“日本初”※1 の取り組みとなる。

※1  2021年4月~2022年7月現在  47都道府県教育委員会担当への電話調査 DOSA調べ


熊本市は、学校体力テストにおいては、ICT化が進む中でもアナログでの集計/分析が行われており、教職員の作業負担も多く、学校、児童生徒にとって有効的な活用がしにくいものとなっていた。また、震災及びコロナ禍において子どもたちの運動頻度が減少し、体力低下が懸念されていることもあり、『DOSA SCHOOL』を活用した学校体力テストのDX推進により、教職員の作業負担軽減だけでなく、子どもたちの体力・運動能力の向上を目指している。

2022年4月から熊本市内の小中学校へ導入され、5~6月に各学校で行われる体力テストの結果を児童生徒がタブレット型端末から測定結果を入力、7月上旬には個別の測定結果シートが配付された。

また、7月以降、集計・分析されたデータを教員が授業で活用するための学校向けの勉強会等も予定しており、児童生徒の力を最大限引き出す取り組みが行われる。

(執筆:デジタル行政 編集部 渡辺 龍)