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大阪府、「多胎妊産婦を地域につなげるオンラインサポート」でクラウドファンディングをスタート[ニュース]

大阪府、「多胎妊産婦を地域につなげるオンラインサポート」でクラウドファンディングをスタート[ニュース]

大阪府は、「NPO等活動支援によるコロナ禍における社会課題解決事業」において、村上財団のサポートのもと、NPO法人つなげるが行うプロジェクト”大阪府下の約650組の多胎妊産婦を対象とした事業の資金調達のためのクラウドファンディング”をサポートすることを発表した。

NPO法人つなげるは、『育児を、みんなで育てよう』を合言葉に、双子や三つ子などの「多胎児」の妊婦さんや子育て中のママパパや養育される方々の“孤育て”を防ぎ、オンライン上での「つながりづくり」をサポートしている。

「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会の実現」を目指して活動をしており、いつの間にか孤立し、無力感に襲われ、厳しい状態におかれてしまった多胎ママが、他のママとつながり、支援者とつながり、社会とつながることによって、自立した育児ができるようになること、そしてそうしたママが今度は自ら新しい多胎ママを支援するような循環する社会 (エコシステム) を作っていくことを目標としている。

■クラウドファンディングプロジェクト概要
プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/tatai-tsunageru
目標金額:500万円 (村上財団によるマッチング寄付により活動は1,000万円規模で実施) 
資金使途: オンライン交流広場の運営、多胎プレパパママ教室・両親学級のオンライン開催、多胎ピアサポーターの養成を実施。(対象者:大阪府の多胎妊産婦)
形式:通常型 / Allin形式
※Allin形式は、期間内に集まった支援は目標到達の有無にかかわらず実行者が受け取れる仕組み


多胎妊産婦さんの中には、出産後も育児負担が重く同時育児でどうすれば良いのかわからないという人がおり、また双子の7割近くが、約1ヶ月ほど早く生まれるため低出生体重で生まれることが多い。しかし、通常の母子健康手帳による保健指導がおこなわれ、身体発育や運動、言語発達などの遅れを指摘され、小さく生んでしまったとママ自身が自分を責めて悩んでしまうこともある。そのように、多胎だからこその子育て中の悩みはつきない。

そのような背景から、NPO法人つなげるは、双子ママたちが社会や人とつながりを保ち続けるために人と人が支え合う居場所をつくるべく、2019年にLINEオープンチャット「ふたごのへや」を開設した。

 「ふたごのへや」は現在1800名以上の方が参加しており、多くの同じ月齢年齢のママパパや先輩ママパパからのアドバイスがもらえる状況になっている。

(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)