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鳥取県、“とっとり×後継ぎリノベーター”プロジェクトを始動[ニュース]

鳥取県、“とっとり×後継ぎリノベーター”プロジェクトを始動[ニュース]

鳥取県は、新たに事業承継マッチングプラットフォーム「relay」(リレイ)と連携し、後継者不在に悩む県内事業者と、鳥取県で新たな事業に挑戦しようとする方「後継ぎリノベーター」(※)を引き合わせ、「事業承継課題」の解決、また「事業承継型の起業」を普及、支援するプロジェクトを本年度から開始する。
(※)後継ぎリノベーター:単に先代から事業を引き継ぐのみでなく、新たな視点で事業のリノベーション(再構築)を進めていこうとする人材(鳥取県が独自に定義)。

「“とっとり×後継ぎリノベーター”プロジェクト」特設ページ:https://relay.town/local/tottori/program/

新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い地方への注目が高まる中、移住後の選択肢として企業への「就業」ではなく、「起業」を検討する人も数多く出てきている。しかし、事業アイデアをゼロから創出し、それを事業として実行していく起業初期には多くのコストとエネルギーが必要である。

一方で現在、全国的に「経営者の高齢化」の進展により、今後の事業継続に向けた事業承継(第3者承継)が課題となっている中小企業者が数多く存在している。
(鳥取県が2021年に実施した調査によると、鳥取県内中小企業者の後継者不在率は57%)

その中で、国・自治体等による事業承継支援制度の充実や、民間M&Aプラットフォームの増加などの影響もあり、個人で事業を引継ぎ、経営者となっていく形で起業し、初期コスト負担を低減化して事業をはじめる人が生まれてきている。

本プロジェクトでは、鳥取県と事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」が連携し、鳥取県で後継者不在に悩む事業者と、鳥取県で新たな事業に挑戦しようとする人「後継ぎリノベーター」をマッチングし、事業と地域を未来に繋げていく。

ゼロから始める起業との比較

■プロジェクト概要

(1)事業承継プラットフォーム「relay」との連携による事業承継マッチング(7月頃開始予定)
・オープンネーム(事業者の具体名を公開)により、「後継者不在事業者×後継ぎ希望者」のマッチングを行う民間サービス「relay(リレイ)」サイト内に鳥取県特設ページを設置。
・県内後継者不在事業者の情報を特設ページへ掲載し、全国から後継者の募集を実施。

(2)“後継ぎリノベーター”発掘プログラム(主に県外在住者向け)(8月~10月実施)
・移住や起業に関心を持つ県外在住者を主なターゲットとして、鳥取県で「起業する」、「事業承継する」という選択肢を検討、明確化するためのプログラムを実施。
・8月には鳥取県内へのお試し訪問ツアー、10月には事業承継や起業についての思考を深めるワークショップ(首都圏開催)の実施を予定。

(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)