山形県村山地域、全域で「NSER mobile」本格運用開始[ニュース]
2025年7月1日から、山形県村山地域周辺の6市5町において、TXP Medical株式会社が提供する救急医療支援システムである「NSER mobile」の本格的な運用が開始した。
これによって、約1年前から本格運用が始まった山形市・山辺町・中山町とあわせて、山形県村山地域全域14市町で当システムが本格稼働する。
背景
令和5年度に山形県内で発生した救急搬送が困難な事案では、1,268件中97%が村山地域に集中している。
当該地域においては、従来から搬送困難事例が集中しやすいという地域課題が存在していた。
課題解決に向け、2015年に設置された「村山地域救急搬送改善検討会」は、消防や医療機関が連携し改善策を検討してきた。
今回、課題解決の手段の1つとして、NSER mobileの本格導入が進められる。
運用内容
救急隊:端末から患者情報を医療機関に送信
事案情報入力に加えて、病歴・バイタルサインなどの共有・OA機能などを活用予定。
医療機関:受信専用端末による情報確認・応需判断
本格運用開始後は現場負担軽減・医療機関の受入体制強化・収集データを活用した政策形成(EBPM)に対する貢献が期待される。
(執筆:デジタル行政 編集部)