神奈川県横浜市、水道管の漏水をAIで発見する実証を開始[ニュース]
2024年11月から神奈川県横浜市の水道局はwavelogy株式会社と共同し、水道管の漏水をAIを利用して発見するための実証を行っている。
本実証では、横浜市水道局が漏水調査を担当するエリアにおいて、wavelogyが提供するAIツール「SuiDo」による音聴調査の有用性を検証する。
背景
現在国内で使われている水道インフラはその多くが高度経済成長期において整備されたもので、経年劣化に起因するトラブルの増加が近年問題となっている。
一方で、漏水の調査に必要な技術は専門性が高いことから、技術者の育成や技能の継承において人手不足が懸念されている。
また、地震や洪水などの自然災害が水道に与える影響も大きく、近年調査の迅速化・人員確保に関する課題が顕在化しているといえる。
これらの背景を踏まえ、新たな調査手法確立・調査効率向上について協議を重ね、本実証の実施に至った。
実証概要
実証場所
横浜市水道局が漏水調査を担当するエリア
実証期間
2024年11月22日~2026年3月31日
実証目的
漏水音データ収集ツールの運用確立・データの収集・蓄積
各社の役割
wavelogy:機器提供・漏水音データの蓄積および解析・AIアプリ提供
横浜市水道局:調査フィールドの提供・漏水音データ収集・管路情報の提供
(執筆:デジタル行政 編集部)