磐田市、GovTech Expressを活用し幼児健診のLINE予約を開始[ニュース]

磐田市、GovTech Expressを活用し幼児健診のLINE予約を開始[ニュース]

静岡県磐田市は、「GovTech Express」を活用し、市のLINE公式アカウントから幼児健診予約が可能となる住民サービスを開始した。
「GovTech Express」は“ほとんどの住民が、今、すぐに利用できるスマホ市役所”として株式会社Bot Expressが提供するサービスである。

磐田市「幼児健診LINE予約」で提供する住民サービス

・24時間、開庁時間を気にすることなく健診予約や予約日変更が可能。
・健診の初回登録をすれば、子供の年齢に応じて、健診予約案内やアンケートがLINEで届く。
・健診予約を忘れていた場合は、一定期間を過ぎると再度案内のメッセージが届き予約忘れを防止。
・予約をした健診日はいつでもLINEから確認可能。

取組背景・解決する課題

磐田市では、約2,000名(※1)の幼児に対し幼児健診を実施している。
これまで幼児健診の予約は、市で指定した日程が記載された通知を対象者へ郵送していたが、住民は指定された日に都合が悪い場合や急な予約変更などを市に電話連絡する必要があり、電話対応は開庁時間のみのため仕事などで電話連絡が難しく不便な状態であった。

また、利用者が受診日を忘れてしまうことがあり、その場合は改めて市から利用者に対して日程調整の連絡を行なっていた。調整に時間を要することから、健診の遅れや場合によっては健診ができないなどの課題がありった。

今回LINEでの健診予約を導入することで、夜間や土日などの閉庁時間においても健診予約や予約日変更が可能となる。健診を忘れていた場合は、一定期間を過ぎると再予約案内のLINEメッセージが自動で対象者に送信し、予約忘れを防止する。

住民は利用にあたり初回登録が必要で、その際「子どもの名前」や市が個別に指定する「健診番号」を登録する。それにより、子どもの年齢に応じた健診予約案内やアンケートなど、細やかな情報をLINEで住民にお知らせすることが可能となった。

磐田市のLINE公式アカウントの登録数は約8.9万人で人口の約5割に相当。多くの住民が登録しているが、登録者の年齢層は50代以上が半数を占めており20代30代の登録が少ない状態だ。
今回の取り組みにより、子育て世帯のLINE公式アカウントの登録が促進され、市と子育て世帯のつながりの強化、子育てを応援する仕組みを実現する。

※1 対象の健診は、1歳6カ月児健診、 2歳2カ月児フッ素塗布、 2歳8カ月児フッ素塗布、 3歳児健診。

活用したシステム

LINEを活用した予約システムには、Bot Expressが開発提供する官公庁専用対話型アプリケーション「GovTech Express」を採用。LINEのトーク画面上で予約が完結できる。
内容に不備があった場合はLINEのメッセージを通して修正の依頼と受付ができるなど、窓口対応や郵送手続きなど事務の効率化にもつながる。

LINE申請方法

  1. 初回登録
    磐田市LINE公式アカウントの子育てメニュー「幼児健診予約」>「初回登録アンケート」、もしくは専用QRコードを読み取り、登録者の氏名、子どもの健診番号・氏名を入力し登録完了。
  2. 予約
    磐田市LINE公式アカウントの子育てメニュー「幼児健診予約」>「日程予約」、もしくは専用QRコードを読み取り、子どもの氏名、受診日を選択し、予約完了。

<磐田市LINE公式アカウント詳細>
https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/kouhou_kouchou/socialmedia/1011768/index.html

Bot Expressは、「つくろう。もっと愛される行政サービスを」をミッションに、GovTech Companyとして、住民利用率・満足度の高いサービスを提供し、共鳴するパートナー自治体ともにあるべき社会の実現を目指していく。

<補足>
Bot Expressのサービスは、2021年4月に示された「政府機関・地方公共団体等における業務でのLINE利用状況調査を踏まえた今後のLINEサービス等の利用の際の考え方(ガイドライン)」に準拠している。
https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/line_210430/

(執筆:デジタル行政 編集部 加納奈穂)