埼玉県、ネクスウェイのSMS配信サービス「SMSLINK」を新型コロナウィルス感染者への連絡業務に採用[ニュース]
埼玉県は、TISインテックグループの株式会社ネクスウェイのSMS配信サービス「SMSLINK」を新型コロナウィルス感染者への連絡手段として採用した。
「SMSLINK」採用の背景
埼玉県では、保健所職員から新型コロナ感染者への療養案内、及び行動履歴や濃厚接触者の確認を主に電話で行っていた。電話連絡1件あたりに10分以上を要していたため、感染者の増加を受け連絡業務が逼迫し運用が限界を迎えていた。
埼玉県はこのような状況を受け、他の自治体でも既に活用されていたSMS配信サービスの利用を検討し、複数のサービスを比較検討した結果、「SMSLINK」を採用した。
成果
埼玉県は、「SMSLINK」を導入し、電話からSMSによる連絡に変更したことで、以下の成果を獲得した。
●多数の感染者への迅速かつ確実なファーストタッチを行える運用体制が構築できた
1日に最大1万人超の感染者に対して連絡しなければならないケースもあったが、感染者が増加してもキャパオーバーにならない運用体制を構築できた
●優先度の高い対応にリソースを活用できるようになった
電話連絡からSMS連絡に切り替えたことにより、保健所の保健師は重症化リスクの高い感染者への対応に集中できるようになった
●感染者へ即日診断結果を送信できる仕組みづくりができた
電子申請の仕組みとSMSを組み合わせ、医療機関で診察を受けられない県民が即日医師の確定診断を受けられる「検査確定診断登録窓口※」を開始することができ、適切な療養と感染拡大防止に向けた対処を行えるようになった
※ 検査確定診断登録窓口:発熱などの症状がある県民が自身で購入したキットで抗原定性検査を行い、陽性の結果が出た場合、専用の電子申請フォームから検査結果の画像と症状、個人情報などを提出すると、医師が確認して当日中に確定診断を行い、結果をSMSで送信するサービス。
「SMSLINK」採用の理由
埼玉県では、以下の理由から「SMSLINK」を採用した。
●分かりやすい料金体系
初期費用や月額費用がかからず、料金は送った分の到達課金のみであること
●ネクスウェイの対応の早さ
感染者が増加し切迫した状況下で、契約、サービスの初期設定含め、ネクスウェイの対応が早かったこと
●操作が視覚的に分かりやすく誰でもSMS送信が可能
「SMSLINK」はマニュアルを読まずに直感的な操作ができるため、簡単にSMSが配信できる仕様になっていること
【事例の詳細】
https://smslink.nexway.co.jp/case/05
(執筆:デジタル行政 編集部 加納 奈穂)