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神戸市、神戸のIT企業と高校が地域課題解決に向けたAIサービスを実施[ニュース]

神戸市、神戸のIT企業と高校が地域課題解決に向けたAIサービスを実施[ニュース]

神戸市では摩耶山渋滞可視化プロジェクト実行委員会を立ち上げ、神戸市立科学技術高等学校3年生の生徒3名が行う課題研究として、神戸の夜景スポット「摩耶山 掬星台」最寄りの駐車場・車道の混雑状況を可視化し、クラウドシステムを通じたAIの分析結果をSNSで発信するシステムを構築し、10月1日より期間限定でTwitterでの情報発信を行っている。

摩耶山掬星台は夜景スポットとして有名だが、山頂の駐車場付近はピーク時には駐車場待ちによる渋滞や路上駐車が発生し、かねてからの地域課題となっていた。また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い屋外空間での余暇を求める来訪者の増加により、問題が大きく顕在化している状況にあった。

ピーク時とオフピーク時の来場者数の差が大きく、課題解決に向けては現状把握が重要となってくる。この地域課題に対し、地元神戸市内の高校に通う生徒が渋滞・路上駐車を認識するAIカメラの開発にむけて、現地での写真撮影・写真の編集、AI学習などをアクティブラーニングの授業を通じ、最新のAI技術を学びながら自ら考えシステムを構築してきた。神戸市では、高校生が地域課題の現状を把握し混雑情報の発信をすることを通じて、渋滞緩和等に向けた機運の醸成を目指すとしている。

なお、本事業は、地元IT企業である神戸デジタル・ラボと、本市と包括連携協定を締結する日本マイクロソフトの支援を受け、AIの仕組みや実践的な活用方法を学んでもらう人材育成と地域課題の解決に向けた取り組みを一気通貫で取り組んできたものとなる。

実施概要は下記の通り。

【担当生徒】
神戸市立科学技術高等学校/科学工学科3年生 3名(いずれもコンピュータ部所属)

【実施期間】
令和3年6月~12月 原則毎週木曜4~6限目(11時50分 ~ 15時10分)の課題研究の授業および夏休みを利用して実施

【開発までの経緯】
1 AI授業
カメラ設置に向けて、AI画像認識を活用した知識を学習。

2 カメラ設置
「摩耶山 掬星台」最寄りの駐車場にカメラを設置。

3 データ収集
夏休みの期間を利用しデータ収集。

4 データ分析
カメラの画像をふるい分け、AIに学習をさせていく。道路混雑状態を分析するために、学生自身が判定基準を考えシステムを構築した。

【開発システムの概要】
道路状況と満車・空車の看板を撮影する2台のカメラで撮影した画像データを使って、Custom VisionでAIを学習。そのデータをAIクラウドサービス(※Azure Custom Vision)とTwitterへ通信させることで画像から物体認識等を行うことができるシステムを開発。システムの基礎は神戸デジタル・ラボが作成したが、実際のAI学習や「何台以上で渋滞とするか」等の指標やアルゴリズムの作成は、生徒が自ら考案したものを使用している。
※Azure Custom Vision:画像から物体認識等を行うことができるAIサービス

【Twitterによる情報発信】
@KikuseidaiJutai(URL)
15分おきに画像分析を行い、渋滞発生が認められる場合、その旨の情報配信をしている。tweetの文面・配信回数は、生徒が自ら考案したものを使用。

【今後の主なスケジュール】
令和3年11月11日 授業実施
    12月上旬 Twitterによる情報配信の終了・カメラの撤去
令和4年1月20日  校内発表会

(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)