宮崎県、県庁における指導監査システム実証を完了[ニュース]

宮崎県、県庁における指導監査システム実証を完了[ニュース]

宮崎県は、社会福祉施設の指導監査計画および管理の一元化に関する実証事業を、ジャパンシステム株式会社に委託。この度委託事業が終了し、指導監査システムの実証が完了した。
本事業の対象業務は、指導監査・指導検査として各都道府県や指定都市、中核市で実施されるもの。

背景

宮崎県はこれまでにも、人員や財源が限られる中で、多様化する行政ニーズに対応しつつサービス向上を図るため、デジタルガバメント推進に取り組んできた。
今回の事業はデジタルガバメント推進の一環として、県庁・事業者間を横断してデータ連携を可能にするプラットフォーム(指導監査システム)を構築し、業務効率化への効果について検証するもの。

事業の結果

今回の事業は障がい者支援施設を対象に、2024年11月から2025年3月まで行われた。
事業の結果として得られた効果は以下の通り。

・指導監査対象施設リスト作成業務について年間約275時間の削減
・監査結果取りまとめ作業について年間約1,790時間の削減
・事業所との連絡・情報照会業務の効率化

本事業を通じ、システム導入によってデジタルガバメント推進および業務効率化に向けた取り組みに効果が見られることが明らかになった。
また、本事業の結果から、社会福祉施設だけではなく定期的な指導監査や情報収集が必要な類似業務でも、システム活用による業務効率化が可能だと考えられる。

(執筆:デジタル行政 編集部)