石川県七尾市、AIを活用した介護保険施設・病院送迎サービスの実証実験を実施[ニュース]

石川県七尾市、AIを活用した介護保険施設・病院送迎サービスの実証実験を実施[ニュース]

石川県七尾市は、AI活用による介護保険施設・病院への送迎サービスに関する実証実験を実施した。
当実証実験は、石川県七尾市の社会医療法人財団董仙会と東京都千代田区のスペア・テクノロジーソリューションズ株式会社の共同によるもの。
実証実験においては、AIオンデマンドを活用した乗合交通ソリューションサービスである「Spare Platform」を用いた。

背景

石川県では、高齢化・過疎化に加えて、2024年1月発生の能登半島地震の影響で介護保険施設について統廃合が進み、介護保険施設の送迎業務が複雑化している。
今回の実証実験では介護職員の業務負荷を軽減する目的で、AI技術活用による業務効率化を検証した。
従来の手作業での送迎では非効率的だった送迎ルート作成業務を自動化したり、送迎関連業務を特定部門に集約したりといった運用改善を図り、工数低減・車両台数削減を実現した。
また、深刻な人手不足の中で、職員リソース有効活用や費用削減につながる可能性について確認した。

今後の展開

今回の実証実験結果を受けて、介護送迎業務改善・業務効率化につながる仕組みを2025年3月から本格導入する。そのほか、業務効率を向上させるため、スマートフォンアプリを利用した予約制送迎サービス「楽のり君」を提供する予定。
七尾市は、今後も地域住民が介護や医療に関するサービスをより利用しやすい環境づくりを進めていく。

(執筆:デジタル行政 編集部)