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愛知県日進市が出産・子育て応援事業で株式会社ギフティと提携

愛知県日進市が出産・子育て応援事業で株式会社ギフティと提携

愛知県日進市は、株式会社ギフティ(本社:東京都品川区、代表取締役:太田睦、鈴木達哉)と長期継続契約(3年間)を締結し、「日進市 出産・子育てまるっと応援事業」においてデジタルギフトを活用した法人・自治体向けサービス「giftee for Business」を採用した。本事業では、「giftee for Business」の主力プロダクトである「giftee Box®」を、日進市独自仕様にカスタマイズし、「1回目ヘルピーギフト」「2回目ヘルピーギフト」として提供、2025年4月より対象者への支給を開始している。

この「giftee Box®」は、ナショナルチェーン店舗およびECサイトで利用可能なデジタルギフトと、特定地域で利用可能な電子商品券「e街ギフト®」を組み合わせたデジタルギフトボックスであり、日進市内の産後ケア施設や訪問型育児・家事サポートサービスでも利用できるチケットを取り揃えている。加えて、給付対象者が現金振込またはデジタルギフト付与を選択できる給付システムも導入し、多様なニーズに応える体制を整備している。

全国的に少子化対策や物価高騰への対応が求められる中、自治体による子育て支援施策が活発化している。しかし施策実施に伴う業務負荷の増大が課題であり、効率的な運用を可能にするソリューションへの需要が高まっている。従来の現金給付や汎用商品券に代わり、目的に沿ったギフト給付へと移行する動きも見られる。

日進市は、こうした背景を踏まえ、利便性が高く全国で利用できるデジタルギフトの提供に加え、給付に必要なシステム・効果測定・事務局設置・運営まで一括提供可能なギフティの「giftee for Business」を採択した。また、この給付システムは国のガイドラインに準拠して現金振込にも対応できる仕様であり、住民満足度向上と自治体業務負担軽減を同時に実現するものとなっている。

愛知県日進市の「出産・子育てまるっと応援事業」とは

日進市は、「出産・子育てまるっと応援事業」を通じて、すべての妊婦および子育て家庭が安心して出産・子育てに臨める環境を整備することを目的とし、妊娠期から子育て家庭への寄り添いと必要支援への橋渡しを行うとともに、経済的支援として「ヘルピーギフト」を支給している。この支援は、国の「妊婦のための支援給付」を活用したものであり、出産・子育てに必要な物品購入費用の負担軽減を図る施策である。

今回、「giftee for Business」が採択された理由は、子育て支援事業における豊富な実績、給付対象者が現金またはデジタルギフトから選択できる給付システム、カスタマイズ可能な多様なギフトラインナップ、さらに地域特化型電子商品券「e街ギフト®」の組み合わせが高く評価されたためである。本契約は2025年2月1日から2028年3月31日までの期間にわたり運営される。

日進市が提供する「ヘルピーギフト」は、妊婦1人あたり5万円相当の「1回目ヘルピーギフト」と、胎児1人あたり5万円相当の「2回目ヘルピーギフト」で構成されている。これらは、日進市オリジナル仕様にカスタマイズされた「giftee Box®」を通じて提供され、ベビー・子ども用品、育児・家事サポートサービスチケット、各種ECサイトで使えるデジタルコードなど、220ブランド・1,400種類以上の商品が揃っている。また、特定地域利用可能な電子商品券も含まれ、複数のギフトを組み合わせて受け取ることが可能である。

申請手続きは、日進市の子育て応援アプリ「Nぴよ」を通じて行う。「1回目ヘルピーギフト」は親子健康手帳(母子健康手帳)交付翌月末頃、「2回目ヘルピーギフト」は新生児訪問翌月末頃に、「Nぴよ」の「お知らせ(あなた)」にて申請案内が通知される。対象者は、案内に従いアプリ内専用ページから申請を行い、翌月末頃に「お知らせ(あなた)」に給付内容が通知され、現金振込またはデジタルギフト付与から選択して受給する仕組みとなっている。

愛知県日進市は、今後も妊娠期から出産・子育てに至るまで一貫した支援体制の強化を図り、すべての子育て世帯が安心して暮らせる環境づくりを推進していく方針である。

(執筆:デジタル行政 編集部)