千葉県柏市、教育現場にAIチャット相談を試験導入[ニュース]
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千葉県柏市は、教育現場に株式会社ZIAIが提供するAIチャット相談を試験導入した。
今回の取り組みは、小中学校におけるいじめ・不登校・児童虐待などの子どもに関する悩みを早期発見・解決する目的で行われるもの。
背景
令和4年における日本国内のいじめ認知件数は過去最多だったほか、不登校は10年連続で増加している。
不登校生徒に関するデータでは、「誰にも相談しなかった」という回答の割合が小学生36%、中学生42%を占めた。
不登校までは至らなかった生徒も含めると、さらに多くの生徒が悩みを誰にも相談できないまま生活していると考えられる。
スクールカウンセラーは非常勤の場合が多く、従来の制度で生徒の悩みをカバーすることは限界がある。
今回、生徒が悩みを相談・解消する機会を増やす手段として、AIチャットが導入された。
概要
今回の取り組みが行われた期間は2024年10月21日から2月10日、対象となったのは市内パイロット校の小学5年生から中学3年生の生徒。
AIチャットで悩みを相談するほか、必要に応じて教員・スクールカウンセラーにつなげられる仕組みを導入した。
これによって、周囲の大人や同級生など生身の人間には話しにくいこともAIに相談できるようになり、利用した生徒からは好評であった。
(執筆:デジタル行政 編集部)