香川県坂出市がスマートバス停を導入

香川県坂出市は、デジタル田園都市国家構想交付金を活用し、株式会社YE DIGITAL(本社:福岡県北九州市、以下 YE DIGITAL)が提供する「スマートバス停」を導入した。2025年1月7日より運用を開始し、香川県内では初の試みとなる。
導入の背景と目的
坂出市は、人口減少やマイカー依存による公共交通利用者の減少といった課題を抱えている。このため、坂出市地域公共交通計画に基づき、持続可能な公共交通の確立に向けた施策を進めている。今回、公共交通の利便性向上と利用促進を目的とし、MaaS(Mobility as a Service)との連携を強化するためにスマートバス停を導入することとなった。
設置場所と概要
以下の2か所に「スマートバス停 Type-A」を設置し、リアルタイムなバス発車情報や市政情報を提供する。
- JR坂出駅構内(香川県坂出市元町1丁目1-1)
掲載される情報:路線バス発車情報、時刻表、市政情報
場所の概要:坂出市内の全路線バスが発着する交通結節点
- 坂出市立病院受付付近(香川県坂出市寿町3丁目1-2)
掲載される情報:路線バス接近情報、市政情報
場所の概要:多くの市民が利用する総合病院で、公共交通による来院者が多い

スマートバス停の導入効果
- 利便性の向上:リアルタイムでバスの運行状況を表示し、利用者の利便性を向上。
- 情報発信の強化:荒天時の運休情報や地域のイベント情報を即時提供。
- 公共交通の利用促進:利用者にわかりやすい情報を発信し、公共交通の利用を促進。
特にJR坂出駅では、複数のバス路線の発車情報を一覧表示することで交通結節点としての機能強化を図る。また、坂出市立病院では、周辺の複数のバス停への接近情報をまとめて表示し、来院者の利便性を向上させる。
今後の展望
坂出市は、今後も公共交通の利便性向上に向けた施策を進めるとともに、スマートバス停を活用した情報発信の強化を図る。YE DIGITALと連携しながら、地域独自の課題解決に取り組み、住みやすいまちづくりを推進していく方針である。
(執筆:デジタル行政 編集部)