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松戸市、「まつどデジタルミュージアム」開設[ニュース]

松戸市、「まつどデジタルミュージアム」開設[ニュース]

千葉県松戸市は、幅広い利用者を想定し、各々の興味に合わせて見てもらえるよう、「まつどデジタルミュージアム」を4月29日に開設した。所蔵資料を公開するだけでなく、「こどもミュージアム(まつどの歴史紹介ページ)」や市内の文化財をめぐる「デジタルマップ」等の活用により、所蔵資料鑑賞や歴史文化体験の機会を提供する。

「まつどデジタルミュージアム」には、以下の様々なコンテンツが用意されている。

①デジタルコレクション

デジタルアーカイブ機能を使ったページ。歴史、考古、民俗学、写真等、松戸に関する多様な情報を網羅している。

大河ドラマ「青天を衝け」にも登場した徳川昭武の貴重な写真資料も掲載するなど、観光目的の人や予備知識のない人も楽しめる内容となっている。また、デジタルミュージアムに登録された資料33,489点の中から、年代や所蔵館に絞って資料の検索をすることが可能となっており、研究者にも利用しやすいサイトである。

②デジタルマップ

松戸市内の文化財や遺跡などの位置を地図上にポイントとして表示し、クリックすると詳細を見ることができる。

松戸市内の伝統芸能なども紹介しており、文化や歴史をより多角的に可視化されたマップとなっている。住んでいる地域の文化的知識も得ることができ、松戸の歴史への興味の創出を推進する。また、「モデルコース」では、市内の文化財などを巡る7つのコースを紹介している。

③スペシャルコンテンツ

「3D コンテンツ」、「高精細コンテンツ」「VRバーチャルツアー」の3つのスペシャルコンテンツがある。

●「3D コンテンツ」
資料を、詳細な情報とともに360度から立体的に鑑賞することできる。

●「高精細コンテンツ」
高精細な写真で資料を紹介している。資料の質感を味わえるだけでなく、資料上のポイント表示をクリックすると、さらに鮮明な写真と詳細な情報が表示される。

●「VR バーチャルツアー」
戸定邸と昭和団地の2つの VR を提供。自宅や学校のパソコン、タブレットやスマートフォンなどから、実際に訪れたような臨場感を味わうことができる。ただ観るだけでなく、VR 上に置かれたポイントをクリックすると詳細な説明を見ることができる。

昭和の団地バーチャルツアー昭和の団地バーチャルツアー

戸定邸バーチャルツアー戸定邸バーチャルツアー

④子ども向けコンテンツ

「こどもミュージアム」では、「まつどのれきし」と「まつどとみとのおとのさま」の2つのコンテンツを紹介。ふりがなを付け、やさしい文章で解説することで、子どもたちへ「学び」と「まつどの歴史」に対する興味創出の場を提供している。

●「まつどのれきし」
旧石器時代から近代に至るまでの間の松戸の歴史に関する写真を添えて分かりやすく説明している。説明のみならず、一部疑問を投げかけるなど子どもたちの探求心、想像力を養う。

●「まつどとみとのおとのさま」
当時の写真や時代背景を交えながら、戸定邸の紹介と徳川昭武について分かりやすく紹介している。徳川昭武の関連資料を公開するだけでなく、時代背景や松戸と徳川昭武との関係性を明瞭にすることで子どもにもわかりやすい資料紹介となっている。

(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)